◆サイト開設に至った経緯

私は9年前、飼い主としての無知さ未熟さから、あってはならない過ちを犯しました。
勘違いだらけの飼育で苦しんだ小さな命達は、私達にたくさんのメッセージを残し亡くなりました。 それから約5年間、私達はペットロスで苦しみました。 自業自得、当然の結果です。
自信も失くし、もう二度と動物は飼うまいと思っていました。

その日から今日まで、動物達について家族でたくさん話し合ってきました。
そして5年前のパソコン購入をきっかけに、動物達の悲しい現実が思った以上に多いことを知り、 その現実を少しでも減らすために自分にも何かできることはないかと考えました。
でもいざ何かをやろうとしても勇気がなく、何をどうしたら良いのかもわからず、どうせ自分は非力だろうと諦め、結局何もできないまま時間だけが過ぎました。

ある日、たまたま入ったペットショップで見たずさんな飼育状況に、自分の立場を忘れてしまうほどに腹が立ち「この子達を助けたい!」と再び熱い気持ちが湧いてきました。
私達に飼育能力があるのか、飼い主として認められるほどになったのかととても悩みましたが、残されたメッセージを背負い、旅立った子達に報いるためにも、その子達をお迎えすることにしました。

この時から
「買う=飼う ではない」
ということを伝えていく方法はないかとさらに強く思うようになりました。
ハムスターの里子をお迎えしたのをきっかけに初めてのHPが完成し、次にブログが完成しました。
動物達の可愛さ、動物達との生活の楽しさを伝えていくと同時に、お別れの時の辛さ悲しさ、それを乗り越える勇気、動物を愛する仲間たちの気持ち、そして命の大切さをあるがままに伝えていけたらと思っていました。

『喜びも哀しみも、すべてこの子達の存在の証』

それぞれのサイトが開設後1年に満たない頃、某大手SNS上であるハムスター虐待事件が起きました。 今回このサイトを開設する直接の理由になった事件です。
1匹のハムスターを救うため、たくさんの方が時間を惜しんで通報や呼びかけなどの協力をしてくださったおかげで、ハムスターは無事、心ある方に引き取られることになったのですが、最終的にこの件は虐待ではなく、飼い主の性格の問題だと見られました。

飼い主には口があります。罪を逃れるために後からなんとでも言えてしまうのです。
『飼育法を知らなかっただけ』『あれは虚言』『ハムスターが死んだ時は涙も流した』などとどれだけ聞いても、事実としてそのようなことをしていた。
たとえそれが虚言だったとしても、そのような記事を作ったり飼育を正そうとしないといった行動には十分な危険性があります。

この件に限らず、飼い主に虐待のつもりはなくても、基本の飼育法さえ学ぼうともせず、周りからの忠告にも耳を傾けず、あってはならない行動を繰り返すといった内容は『虐待』そのものです。

当時は一刻も早い警察側の対処を望みましたが、警察が腰をあげてくれるのを待つしかないのかともどかしさと苛立ちがありました。
幸い、この飼い主を厳しく監視してくださるという方の申し出で無事終結を迎えることができたのですが、根本的な解決には至っていない、課題は残されたと考えます。
そしてやはりこの飼い主は、凍結されたURLを捨て、別名で某大手SNS上に復活していました。

この事件からは色んなことを学びました。
何もかもが手探りではじまったこの一件。 呼びかけの難しさを実感したと同時に、動物を愛する方達の熱い想いをたくさんいただきました。

大切なのは動物を愛する気持ちと勇気。
1歩踏み出す勇気があれば、それは非力なんかじゃありません。
動物達の願い、動物を愛するみんなの願いはただひとつです。
今私にできることは、その願いをこれからも精一杯伝えて行くことだと思いました。

動物愛護法が改正されても未だ減らない悲しい現実。
私達に見えない部分でも起こってることであり、実際にはもっと多く、誰にも知られないまま、誰にも気付いてもらえないまま孤独に旅立つ命の多さ。
悲しい事実を知るとその辛さからつい目を背けたくなりますが、誰かがやってくれるだろうではだめなのです。
ほんの少しだけ貴方の勇気をください。 貴方の勇気はきっと、動物達や同じ気持ちをもつ仲間達に、力と笑顔を与えてくれます。
貴方の声は必ず届きます。 あなたの愛で救われる命があるのです。

そして貴方が戦う時は私達に声をかけてください。 一緒に頑張りましょう。

たくさんの方が動いてくださり、その声が届き、みんなの願いが叶った事実。
『一人一人は微力でも、みんなで力を合わせれば大きな岩をも動かせる!』
(Kさんのコメントより抜粋)

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